9月10日(火)は、大規模災害の際に保護者の方に確実にお子様を引き渡すことの訓練として、保護者の方にも参加いただき「保護者引き渡し訓練」を実施しました。当日の出席者の保護者参加率100%の訓練となり、有意義な訓練となりました。
職員と保護者の方それぞれからやってみて良かった点や改善点などを集約しました。その一部を以下にまとめます。
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【職員より】
〇災害が起きた際は、玄関ホールに集まり全職員で全園児を見れる体制を整えた。その際、外での保護者の出迎え担当、受付担当や引き渡し担当など職員で声を掛け合い自分の持ち場に付き、園児を安心させ怪我など無いか見つつ、保護者の引き渡しを確実に行うことが実践に近い形でできたことでイメージを持てた。
〇玄関ホールで待機していた際、子ども達が飽きないようにと人気度が高いレゴブロックで遊ぶことにした。しかし、停電時やその後の避難を考えると、人気なおもちゃではなく、ぬいぐるみや布製のおもちゃなど安全度が高い(踏んでもいたくない)おもちゃ選びが大切と感じた。
→災害時など、子ども達と待機やその後の避難が必要な場合を考慮し、おもちゃ選びは状況に応じて人気度が高いものよりも安全性を意識することを職員間で共有・確認しました。
〇子どもたちを確実に保護者の方へ引き渡すため、「たぶん帰ったよね?」と中にいる職員と玄関の職員で”たぶん”という状況にならないように、保護者の方を確認してサインをもらった後に子どもを呼び確実に保護者の方へ引き渡すこととする。
→お迎えに来たからということで、子どもを先に待機場所から玄関に移動させないこと、保護者のサインをもらってから確実に引き渡すことを職員間で共有・確認しました。
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【保護者の皆様より】
〇外に待機している先生がいて安心感があり、流れがスムーズで混乱もなく、分かりやすかった。
〇複数の職員で園児の確認を行っている所が良かった。保護者に引き渡した際、サインをすることで確実に迎えに来たことがわかる仕組みがあった。
〇荷物や外靴をどうするのかが分かりずらかった。
→荷物はその時の状況にもよりますが、園児の安全確保が最優先の為、基本的には保護者の方にそのままの状態でお渡しすることを想定しています。もしも時間に余裕がある場合、こちらで可能な限りまとめてお渡しすることも考えられます。状況により臨機応変な対応となりますが、保護者の方へ分かりやすくお知らせできるように対応していきたいと思います。
〇外靴を履いて待っていた方が良かったのではないか。(床に危険物がある可能性をふまえて)
→災害が起きた際、状況に応じて、外靴を履いて待機することも職員間で共有・確認しました。
〇災害時には、父母同士で連絡を取り合うことが難しいことが想定される。それぞれが園児を迎えに行くことになるので、先に迎えに来た親が次どこに向かったのかを保育園で把握し、後で保育園に着いた親に伝えられる体制を整備しておくと良いのではないか。
→その時の状況にもよりますが、保育園は第一に子ども達の安全確保に努めます。保護者の方同士で連絡が取れない場合、早めのお迎えなどお子様の安全確保にご協力をお願いします。その場合、保護者の方にご記入いただいている「保護者引き渡し登録者」の方に確実にお子様を引き渡します。その後、別の保護者の方がお迎えに来られた際には既にお子様は保護者の方に引き渡した旨はお伝えできるかと思います。全てのご家庭の状況を把握することは難しい場合もあるかと思いますが、お子様はもちろん、保護者の方にも安心してもらえるような取り組みは状況に応じてできる限り行いたいと思っています。これを機に、ご家族の間で『もしもの際の集合場所』を決めておくのも良いかもしれません。
〇災害の発生により、お迎えに来て欲しいと園から連絡した後、保護者の安否状況やお迎え時間目安などを返信してもらい確認した方が良いのではないか。
→その時の状況にもよりますが、通信機器が使用できる状況であれば保護者の方とに連絡は取りたいところであります。しかし、こちらからの配信や保護者の方からの連絡の確認に人手が割けない状況や、保護者の方と連絡を取ることでお子様の安全を確保できないと判断した場合は、お子様の安全確保を優先させていただきます。ご理解の程、よろしくお願いいたいます。
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保護者の皆様からいただいた貴重なご意見は、職員間でしっかりと共有・確認を行い、今後の災害に備えて心構えをしていきたいと思っています。いつ起こるか分からない災害ですが(本当に起きて欲しくはないですが・・・)様々な時間帯や状況の中訓練できるように今後も改善を行いながら実施していきます。
改めまして、保護者の皆様、お忙しい中訓練へのご参加とアンケートへのご協力ありがとうございました。